MARIAと武満徹のうた〜生命のうた〜

MARIAが武満徹のうたをうたうようになったのは、2011年。
震災があり、音楽会が自粛ムードのなか、3月に沖縄でのライブをどうしようかということになった。MARIAは幸い震災時は東京にいたので、生活の不自由はあったけれど、身体は無事でした。このとき、なにができるか?と思ったときに、うたうことしかできない。

予定とおり沖縄での音楽会をしようということになった。
そのときにソロライブで「死んだ男の残したものは」を初めてうたった。

武満徹のうたは、すべて生命の深いところから伝わるものがある。
生命の深いところを感じている人たち同士をつなぐ。
武満徹の「死んだ男の残したものは」は、生命から生命へ。
ことばでは伝えきれない、表しきれれない生命を。

昨年、徳島の病院でクリスマス・コンサートをさせていただいた。
クリスマスコンサート。保育園のこどもたちも出演するコンサート。MARIAを呼んでくれた先生のリクエストは「死んだ男の残したものは」を病院の患者さんにも聴いてもらいたいということだった。

杉並のリサイタルのために、徳島から東京へいらしてくださり、はじめて聴いたMARIAの「死んだ男の残したものは」。
このうたをリクエスト、それも、クリスマスコンサートでというのは、この生命のメッセージを受け取ってくださったのだろう。

MARIAの「死んだ男の残したものは」はYoutubeに4種類ある。通算2000回(2014/10/14現在)を越えて再生がされている。(U)


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MARIA RECITAL 2014
2014.10.19(日)pm7:00@杉並公会堂小ホール