CDができました

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4月のライブの録音をベースに、CDをつくりました。
ぜひ、聴いてください。
5月25日のライブ(かなっくホール)の会場で発売します。
通常は、ネット販売でお申し込みください。
うた〜ママうたって
うた:松澤奈穂子   ピアノ・編曲:野平龍一
春よ来い *        相馬御風 詩 弘田龍太郎 曲
赤い靴 *         野口雨情 詩 本居長世 曲
ピアノの中の小人たち * 山本道子 詩  片山和代 曲
クレヨンちゃん       まど・みちお 詩 大中 恩 曲
朧月夜*         高野辰之 詩 岡野貞一 曲
茶摘 *         文部省唱歌
紅葉 *          高野辰之 詩 岡野貞一 曲
冬景色 *        文部省唱歌
中国地方の子守唄     日本古謡 詩
この道          北原白秋 詩 山田耕筰 曲
遠くの空で        高野喜久雄 詩  高田三郎 曲
故郷 *        高野辰之 詩 岡野貞一 曲
七つの子*        野口雨情 詩 本居長世 曲
*は、野平龍一編曲


昔、まだ20代だったころ。
妹は、高校生か、高校終わったばかりかな、、
知り合いに頼まれて老人ホームで童謡、唱歌、日本歌曲の演奏をしたことがあります。
知らない人ばかりで、、、緊張したのですが、夢中だったのを覚えています。
始まる前に、元気なおじいさんが「軍歌!軍歌!」って。
でも、できません。とりあえず用意した十数曲を演奏しました。
下手なおしゃべりもしながら、、、
終わったとき、何名かのおばあさんたちが、泣いてました。
ぼくたちは、ちょっとびっくりしました。
ひとりのおばあさんが、妹の手をにぎって言ってくれました。
「ありがとう。長生きしていてよかったわ。また、聴かせてね」
ぼくたちは、感激して涙が、、、それよりも、とても恐縮してしまったことを覚えています。
軍歌のおじいさんが「お姉ちゃんは、軍歌じゃないけど、よかったよ!また、やってくれな。そのときは軍歌も頼むな(笑)」って言ってくれたのも、すごくうれしかったこととして印象に残っています。
彼女は、そのあとも、おじいさんや、おばあさんから似たようなコメントをいただきました。
そのときは、気づきませんでした。
その人たちのために、ぼくたちは演奏していくんだ、ということに。
彼女は、うたの勉強をしにドイツへ。童謡をうたうのにドイツはいらなかったのに、、、笑
日本で音大を出ていない彼女は、いろいろとたいへんでした。
雪の降る季節に、貸してもらえる予定だった家へ引っ越そうとしたら、大家さんがほかの人に貸してしまっていたり、、、そのときは、長女がおなかにいたのに、雪の中、路頭に迷ったことになってしまいました。
電話で訊いたときは生きた心地がしませんでした。
考えられないようなことがたくさんありました。
でも、いつも、助けてくれる人たちが現れて、、、彼女の外国生活はなんとか続きました。ぼくだったら、帰ってきていたでしょうね。
よい先生にも恵まれて。よい友達にも恵まれて。彼女は、みんなのやさしい心とうたの勉強を支えにやっていたのでしょうね。
でも、そこで、パートナーと出逢い、ドイツで2人の子供をもうけました。
ドイツ数年、香港数年、その後、主人の就職で横浜へ。子育ての過程で、しばらくうたの勉強は中断しました。長女がことばを発するようになったころに、言いました。
「ママ、うたって!七つの子、うたって」
はっとしたんですね。
あ、私にはうたがあったって、思ったそうです。
そのとき思い出したのは、ドイツで勉強したむずかしいうたでなく、日本でうたっていた難しい日本歌曲ではなく、、、
こどもたちに、知らないうちにうたい聴かせていたうたの数々。
あの老人ホームでうたったプログラムです。
そんなときにはいい出逢いがあります。
作曲家の野平龍一さんが応援してくださって、「うた〜ママ、うたって」シリーズの小さなライブを始めました。
3人目の子ができて、上の子たちが、幼稚園、小学校と進むうちに、活動は中断しましたが、今では、子供たちが伴奏できるくらい大きくなりました。
7年ぶりに、やります。
「うた〜すてきな春に」と題して、あの老人ホームのプログラムプラスアルファで。
野平さんの自由なアレンジで、みなさんおなじみの曲を演奏していきます。
2007年4月に、7年ぶりの「うた〜すてきな春に」。
悪天候のなか、たくさんの方にお集まりいただきました。
そのときのライブ録音の一部を、CD「うた〜ママ、うたって」にさせていただきました。
作曲家の野平龍一さんとも、長いおつきあいになります。野平さんがいなければ、このCDは生まれませんでした。
録音は、日本ではめずらしい録音方法をとっています。そのため、ホールの客席で聞いているような録音になっています。
ジャケットの写真は、川内倫子さん。倫子さんは、いまや、世界を駆け回る写真家です。倫子さんが新人のころ、よく奈穂子の家に遊びに来て撮ってくれた写真です。今回、CDのジャケットに使わせていただくことにご快諾をいただきました。
音楽会のお客様の声
なほこさんのコンサートが7年振りですね
なほこさんの歌はヨーロッパで苦労して来ただけあって、心に響きます
現在、3人の子どもと香港人のだんなさんを相手に奮闘中のなほこさん
あなたがソロで歌う「童謡」は
ほんとうはたぶんあなたひとりで歌っているのではありません
苦労した異国で親切にしてくれた人達、彼女を支えてくれている香港人のダンナマフィア、そしてなにより、大切な子どもたちと一緒に歌っている。そんな感じがします
毎回、コンサートを聴いて涙ぐんでいるおばあさんたちをたくさんみかけます
「童謡」ってのは「家族の文化」なんだと、あらためて感じます
これからも、がんばってくださいね。 (K.K.東京都)

先程、コンサートが終わりました。
童謡が多いコンサートで、
ピアノ伴奏のやわらかい音と暖かい雰囲気のうたに癒されました。

昨夜は、素敵な一夜をありがとうございました。
奈穂子さんのお歌、心地よく素晴らしかったです。
「紅葉」「故郷」では、自然に涙が出てしまって...
まるで風景が見えるようでした。
山内さんの沖縄の歌も、聞く人を惹き付けたようです。
イギリスのお友達も感激しておりました。

朧月夜やてぃんさぐぬ花とか大好きな曲もあり
ゆるやかに涙腺を刺激され。途中からステージは
ぼやけて見えてきて・・
そして、ゲストの男性の歌が終わった頃には涙が
スーーw
行く前はもしかして眠くなったらw・・とか一瞬
頭をよぎってたけど、演奏中は視覚聴覚をフル動員
歌ももちろんですが、ピアノの編曲も良かったな。

ホンと行ってよかったです。
忘れかけていた童謡を聞きながら小さい頃の思い出とか回想しちゃったりして・・・。
また意外と知らない歌もあったり新発見!
大人になって改めて聞いてみると、子供のときに感じていたことと印象が大分違っていたりとか。
ゲストの山内さんもよかったです。
沖縄民謡をピアノ伴奏で歌ったの!
ゲストで出た方は過去に阿佐ケ谷で会ったことがあるけど、やぱーり飲んでるときとは違いますねw
さすがプロ!
ドイツ留学してただけあります!
二人の歌&ピアノ伴奏中心のコンサート、24曲+アンコール2曲で1時間半のコンサートは終了。
心癒されました
また聞きにいきたいですw

母親の温かさを感じることが出来るひと時でした。
以前、美輪明宏が番組で
「子守唄と云うのは、子供の頃に母親が歌ってくれていた
一番無垢で純情だった頃の心に戻らせることが出来る」
と云うコメントをしていたことを思い出しました。
童謡も同じく心を無(と云うより子供の心)にして
聴く事が出来るんだなと実感しました。
また、ゲストの山内さんが沖縄の民謡・童歌を
歌ってくれました。圧巻でした!
てぃんさぐぬ花を歌うにあたって、訳詞がアナウンスされて、山内さんが歌う。
その歌声は力強くも優しく心に歌いかけ、とても自然に
心に染み入り、そしてとても自然に涙を流していました。
「うた〜ママうたって」収録曲
春よ来い * 相馬御風 詩 弘田龍太郎 曲
赤い靴 * 野口雨情 詩 本居長世 曲
ピアノの中の小人たち * 山本道子 詩 片山和代 曲
クレヨンちゃん まど・みちお 詩 大中 恩 曲
朧月夜* 高野辰之 詩 岡野貞一 曲
茶摘 * 文部省唱歌
紅葉 * 高野辰之 詩 岡野貞一 曲
冬景色 * 文部省唱歌
中国地方の子守唄 日本古謡 詩
この道 北原白秋 詩 山田耕筰 曲
遠くの空で 高野喜久雄 詩 高田三郎 曲
故郷 * 高野辰之 詩 岡野貞一 曲
七つの子* 野口雨情 詩 本居長世 曲
*は、野平龍一編曲
うた:松澤奈穂子
ピアノ・編曲:野平龍一
録音:渡辺宏治(KOZY STUDIO)
マスタリング:(有)コジマ録音
写真:川内倫子 ほか
アートディレクション&デザイン:鎌田英友紀、松澤仁璽
プロデュース:松澤仁璽