武満徹:三月のうた   by MARIA & NOHIRA Ryuichi


※ホームビデオによる録画。

MARIAは、よく沖縄へ行く。ライブは3年ぶり。毎夜、JAZZのライブを展開しているMusicCafeKumojiが会場。
はじめての試みとしてPAを入れたライブにした。MARIAがマイクを使ってうたった。
MARIAは、イベントの会場や、主催者の要請でPAを入れることは、今までもあった。
主催するライブで、最初からPAを入れたのは初めてのことだ。
声がでなくなったからとか思われるかもしれない。それは、まったく違う。
MARIAと野平さんの、小さな音の織りなす宇宙を、もっともっと可能性を広げるためのひとつの実験でもあった。

武満徹の「三月のうた」。ほとんどが語り口のようなこのうた、今までもPA無しで演奏してきた。
もちろん小さな音をいろいろ使った表現だった。しかし、マイクを使ったこの日の演奏は、全く違うものになっていた。
沖縄では、新しい発見が多い。

このときのピアノは、沖縄のピアノの詩人、山根さん。
MARIAの武満徹のレパートリーは、沖縄での山根さんとの演奏で始まった。
詩の世界が迫ってくるような演奏だった。

(Zingh)