はじめに、いのち。愛と希望と。

MARIAは、
いのちと子どもたちのためにうたう。
これからは、もっともっとたくさんの
いのちと子どもたちのためにうたいたい。

はじめに、いのち。

人前で歌うようになって40年と少し。
今は、こういうご時世になって、
予定していたライブは中止になった。
カレンダーが真っ白だ。

ライブの予定もなく、
自分が声を出したり、
歌づくりをしていた近所の
ピアノルームが閉店した。

うたう本番もなく、
準備の勉強もいらない日々。
心がどんどん荒んでいくような
とても辛い気持ちになった。

やっぱりうたいたい。
うたいたいと心の奥底から
溢れ出てくる想いがあった。
涙も流れ、止まらない。
そこまでの強い想いに自分でも驚いた。

ずっと倉庫に預けたままだった
ピアノを引き取り、
ピアノを使える物件を探して、
スタジオを作った。

声を出せるようになった。
まだ、お客さんはいないけれど、
今は、うたっている。
心も落ち着き、
魂がよろこんでいるのがわかる。

すべてのいのちは繋がっていて、
個々のいのちの喜びは
この地球、
宇宙の喜びとして響き、
地球の哀しみはすべての人の哀しみになる。

東北大震災。
コロナ禍の日々。

うたを聴いてもらうイベントや、
うたうことが難しい日々があった。
だれかに聴いてもらうことができない日々は、
すべてのいのちはつながっていることを
間違いないことを実感させてくれた。

きぼうがあればいのちは輝く

というテーマで、
東北大震災のころから
ライブ活動を続けてきた。

どんなに苦境にいても、
どんなにどん底にいると思っても、
「きぼう」があれば、人は生きられる。
ハッピーにもなれる。
いのちは輝くのだと信じている。

このことをひとりでも多くの人たちに
今こそ、伝えたい。
ひとりひとりに気づいてもらいたい。

「生きてるわたし生きてるあなた」
「輝く今日とまた来る明日」

そう「私は愛だけを抱いて行く」のだ。
うたうために、どこへでも行く。

もうひとつのテーマ、子ども。

大人のエゴの考え方で
子どもの地力をつぶすな、と思う。

大人のエゴ。
子どもの時は、大人に逆らえないのだ。

親の不満やストレスを
子どもにぶつける姿を目のあたりにしたとき、
怒りを超えて深い哀しみが襲ってくる。
その時の子どもの顔が忘れられない。

こういう親こそ、希望を持って
いのちが輝く生き方を子どもに見せてほしい。

お母さんのお手本は
ぞうさんのうたに出てくる。

「そうよ母さんも長いのよ」
「あのね母さんが好きなのよ」

そんなふうに
日々、子どもが思えるお母さんになろう。
お母さんは、自分の子どもだけでなく、
すべての子どものお母さんなの。
あなたが、ぞうさんみたいなお母さんになろう。
いのちは、すべてつながっているから。

だれでも
自分らしく生きる
愛をもって身近な人とつながり
右手からのびたつながりの糸が
左手に戻ってくるくらいまで
どんどんつながる。

子どもたちが小さかったころ、
子育てで忙しい毎日だった。

ママうたって、
からすうたって、

と娘に言われて、
日常に忙殺されてうたうことを
忘れている自分に驚いた。
ななつの子を久しぶりにうたった。
彼女の大好きなうた。

ママうたって! という童謠のCDをつくった。

おばあちゃん、お母さん、子ども。
3代が一緒にうたえる童謡、唱歌。
世代をつなぐバトン。

いのちをつなぐ
世代をつなぐ
地球をつなぐ

MARIAのうたが、
あなたのバトンになれたらと思う。

「わたしは愛だけを抱いて行く
よろこびとおそれとおまえ
おまえの笑う三月に」

今日も、
素敵なご縁をありがとう。


※「」内の言葉はレパートーリーの歌より
死んだ男が残したものは
谷川俊太郎 詩  武満徹 曲
ぞうさん
まどみちお 詩  團伊玖磨 曲
三月のうた
谷川俊太郎 詩  武満徹 曲

MARIA
マリア。歌手。ライフ・チェンジング・ヒーラー。
https://yuyukai.com/uta/profile/